エンジンがかからない!そんな時は



遠方なので配送を希望して、バイクがやっと到着したのに「エンジンがかからない!!」
とお困りの方が稀にいらっしゃいます。
そういった方のためにこのページを作りました。



遠方へ配送の場合、何日もエンジンをかけられないうえにエンジン停止した状態で長時間揺られています
ですので色々な理由でエンジンがかかりにくくなっている事があります。
(大抵の場合はプラグがかぶっている、バッテリーが弱っているなど)
お近くでしたら当方が見てさしあげることも可能なのですが遠方の場合はそれも無理ですので、簡単に考えられる箇所を記載いたします。
まず御自身で点検してみてください。



それでは最初に

ガソリンは入っていますか?

ガソリンコックはONまたはリザーブになっていますか?

キルスイッチはONになっていますか?

サイドスタンド、センタースタンドは上がっていますか?

クラッチ、またはブレーキを握っていますか?

セルはまわっていますか?

チョークを引いてセルを回していますか?

これら簡単な作業だけでエンジンがかかる事が約7割を占めています。


またこれ以外に考えられるのは

セルを回しすぎてバッテリーをあげてしまった。

チョークを引いてセルを回しすぎた、またはアクセルをあおり過ぎたので
プラグがかぶってしまった。

こうなりますと若干の工具を必要とします。
バッテリーをあげてしまった場合は充電が必要です。
(ほとんどのバイクが12Vですので12V対応充電器をご利用ください。)
バッテリー充電器をお持ちでない場合はお近くのバイク屋さんで充電してください。

プラグがかぶってしまった場合にはプラグレンチを利用して
(バイク屋さん、またはバイクのパーツを扱っているお店で売っています。)
(車種をいえばサイズを調べてくれます。)
プラグをはずしワイヤーブラシなどで綺麗にしてください。


ほとんどの場合はこれで始動すると思います。


また、TWやSRなどスカチューン系カスタムが施されているバイクは、キックのみの始動が多いです。
キック始動の場合、初めてなので怖いのと、力の加減がわからないのとで「スコッスコッ」とキックしている方を
たまにお見かけします。4回か5回くらいならまだ良いのですがあまりに中途半端なキックをすると
プラグがかぶってしまいますし、そういった方のほとんどはキックの際にアクセルを煽ります。
そして余計にプラグがかぶってしまいエンジンがかからなくなります。
(ここで大抵、私に電話がかかってきます^_^;)
キック始動のみのバイクを購入したお客様!気合を入れてキックペダルを踏みおろしてください!(^.^)
思っているより怖くないですから!(^・^)
女性の方でもキックのコツさえつかんでしまえば、簡単に始動できますよ♪



セルスタートがなくキックのみの車輌で「エンジンがかからないんですけど〜」と、よくご連絡をいただきます。
しかし、大抵の場合、「エンジンがかからない」のではなく「エンジンをかけられない」場合がほとんどです。

以前、東京都内のお客様で私が配送し、後日エンジンがかからないというので行ってみたら・・・

「お客さん、かからないということですけどどんな感じなんですか?」
お客さん「そうなんですよ!どんなにキックしても全然かからないんですよ!」
「そうですか。じゃぁちょっとキックしてもらっていいですか?」
お客さん「もう何度やっても同じですよ!さっきもずっとやってたんだから!」
「まぁそういわずにお願いしますよ。」
お客さん「わかりましたよ!じゃぁみててくださいね!」

そしてお客さんはバイクにまたがりキックをするのですが・・・
スコッ スココッ スコッ

お客さん「ほらね!全然かからないでしょ!もういい加減にして欲しいですよ!」

「・・・(あれじゃ無理なわけだ)ちょっと私にやらせてもらっていいですか?」
お客さん「どうせかかりませんよ!もう返品していいですか?じゃなかったら修理か交換してくださいよ!」
「わかりました。ですがその前にちょっと見ててくださいね。」

そして私がバイクにまたがりキックしてみたら・・・
一気にキックペダルと踏み下ろすと、一発でエンジンはかかり歯切れよいサウンドが聞こえてきました。

お客さん「・・・」
「お客さんね、言い方悪くて本当に申し訳ないんですけど、あんな腰が入ってなくて弱々しいキックじゃ原付もかからな
いと思いますよ。」
お客さん「すいません・・・」
「教えてあげますから、ここで覚えちゃってくださいね。」
お客さん「ありがとうございます!」

といった感じでした。
キックでかからないというお客さんの95%はこんな状況だと思いますよ。
お近くでしたらこうやって私が見に行くことも出来るのですが
遠方のお客様ですと「かからない」と電話されても「もっと強くキックしてください」
としか言いようがないのも現状ですが・・・
車輌の到着まで大抵2週間ほどかかるはずですので、車輌を受け取った日に
「かからない」という事のないように、まず友達のバイクやショップなどで
キックの練習をしてみてはいかがでしょうか?



どうしても自分の技術じゃ無理で、近くのバイク屋さんに整備を頼むのも結構だとは思いますが
もし、顔なじみでないお店に行くのでしたら、そのお店を少しチェックしましょう。
「自分の店で買ったものでない」
「初心者」「女性」「バイクをよく知らない」
などこのような理由で
簡単な作業なのに法外な金額
請求する業者がたまにいますのでお気をつけください。

当方としましては、もしかからなかった時はご面倒でも「これが良い機会」だと思っていただいて
これから先、ご自身の愛車になるのですから各部の整備を覚えていくのが一番の得策だと思います。



当方は搬入作業の際に、エンジン始動は必ずおこなっており、また写真撮影の際にも、試乗してエンジンの状態も確認しておりますので
(動画にて「エンジン始動シーン」をHPに掲載しております)絶対にエンジンはかかります。

(不動車、部品取り車は除く)
ですので簡単にあきらめず頑張ってください。

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